働くってなんだろう
『働いて、お金を持ってても、"幸せな使い方"がわからないから働くモチベーションが上がらない。』
同期から言われた言葉である。
この時、俺は「そうか…」しか言えなかった。
社会に出て働き始めて数年が経ち、給料も生きていけるほどには頂いている。
幸いにも、福利厚生はホワイト寄りの会社だからか、残業もほとんど無く、自分の時間もある。
だがこんな会社でも、週5、起きて、半日働き、寝る、この繰り返しの毎日が行き着く先は、「なんで働いているんだろう」になってしまう。
「生きるため」といえば正解だろう。
お金を稼ぎ、衣食住を確保する。文化的生活を送るためには必要なことだ。
働いて成果を出せば生活水準も上がり、楽しい生活が待っている!
……のか?本当か?誰が言ったんだ?
まず、働けば成果がついてくるのか?
どうせTwitterに今日も「死にたい」とか「転職したい」とか呟いて……そんなに苦しんでまで今の仕事をする必要も無いのではないか?
上の動画のように「お金=幸せ」ではない、と考える若者も少なくない。よく分からない"幸せ"に必死になって「なんで働いているんだろう」と思うより、今、自分の好きなことをして生活に幸福感を得ていた方がいい。そんな考えの人が多くなっている気がする。
実際、10年前に比べてユーチューブとかabemaTVとかアプリゲームとか、無料で楽しいコンテンツは格段に増えた。
子どもの頃はゲームが欲しかった。今では買わなくともゲーム実況者の動画で体験できるようになった。
海外を観て周りたかった。今ではGoogle earthでいつでも観に行ける世の中だ。
お金で得ていた「質」はいつの間にかお金が無くても得られるようになっていて、"幸せ"は少しずつ安くなっていた。
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「安定」「老後」「社会的地位」
愚直に働いた先に得るものは大きく、将来が不安な世の中だ、一度でも築いた生活を壊してまで冒険する力も方法も大変で、失敗するリスクを考えたら下手に動けないのが普通だ。
でも、老後の生活って?
ダラダラと安定して50代60代になり、定年後の生活は40年間働き続けた身体は思うように動かず、遠くなった目と耳で、見えもしない、聞こえもしないテレビを眺めるだけ、いつのまにか寝ていつのまにか起きる…。
そんな生活が40年働き掴んだ幸せになるのか。
病気だって大変だ。脳卒中になるのか、ガンがみつかるのか、心臓病、糖尿病……後遺症を残してまで生き続ける必要はどこにあるのか。
明日、死ぬかもしれない、何も分からない未来だからこそ「自分なりの働く意義」を見つけたらいい。
「そうか…」じゃなくそう答えていたら格好もついたのかなぁ……。